【アズールレーン】危険度を下げると与ダメも増える説
アズールレーンに危険度システムが導入されて4ヶ月弱。
システム導入前に実装されていた海域も随分と軽めの編成で周回ができるようになりました。
ところで、Wikiにて最近こんな書き込みを目にしました。
「危険度を1下げるごとに敵のLvが内部で1下がっている」
「危険度を下げきったら急に楽になった」
確かに、危険度下げる前は(ダメージがやばいので消極的な戦い方になるとはいえ)制限時間いっぱい戦いがちで、120秒以内での撃破が達成できなかったりします。
それが危険度を下げた途端に、オート+低燃費編成でも余裕で時間内に収まるようになった……という経験は自分だけではないでしょう。
なんかそう言われると、こちらが与えるダメージも上がってる気がしてきました(体感)
では果たして本当にそうなのか実際に調べてみましょう。
例によって長いので、結論だけを知りたい方はまとめのみを見てください。
※6/20 誤った内容が含まれていたので一部記事内容を更新しました。
危険度を下げるとダメージが増加する?
検証の条件
検証の舞台は11章の良心こと11-2。
そしてそのボス妙高さん。
対してこちらはQEでダメージを与えていきます。(燃料がグロイ)
適当に組んだ編成はこちら。
そして条件は以下の6点です。
1.フルオート(手動で照準を合わせない)
2.陣形は複縦陣
3.艦隊は残弾薬4以上のバフが乗った状態
4.最後まで編成は固定
5.装備の変更なし
6.途中でLv開放なし
検証開始
危険度判定【10】
まずは危険度を全く下げていない状態で、どれぐらいダメージが出るのか記録します。
見にくかったり、見切れているものもありますが、
QEが与えるダメージは1543~1546ということが分かりました。
ではどんどん危険度を下げていきましょう。
危険度判定【5】
危険度を半分の【5】まで落としました。
ダメージは全く変わりません。
この時点で「危険度を1落とすごとに敵のLvが内部で1下がる」説は否定されました。
まだまだ危険度を下げていきます。
危険度判定【1】
下げきる一歩手前の【1】まで落としました。
道中艦隊はだいぶ低燃費化出来るように。ダメージの方はどうでしょうか。
全く変わりません。
増える気配すらありません。
本当に危険度を下げることで与えるダメージが増えるんでしょうか。
TIPSにも書かれてませんし、被ダメは減って与ダメは増えるなんて、なんだか虫が良すぎる気がしてきました。
危険度判定【0】
危険度を下げきりました。真相はいかに。
ん?
お??
増えてる!!!!
危険度を下げ切る前と比較すると一目瞭然です。
ダメージも1545 → 1854と、軽減率と同じくピッタリ20%増えています。
強すぎるぞ危険度システム……!
ダメージの増加率
本当に敵のLvが下がっている?
危険度を下げきって、安全海域にすると与ダメが増加することは確認できました。
それではダメージの増加率はどうなのでしょうか。
俗説では「危険度を1下げるごとに敵のLvが内部で1下がっている」でした。
アズールレーンのダメージ計算式では、Lv超越補正というものがあり、敵とのLvが1離れるごとに受けるダメージは2%減り、与えるダメージは2%増えます。
危険度を10下げたら、受けるダメージが20%軽減され、与えるダメージは20%増加しました。
なるほど確かに内部で敵のLvが下がっているように見えます。
しかし、もしかすると、Lvが下がっているのではなく、別の補正が新たに加わってダメージが上がっているのかもしれません。
このLv超越補正には上限が存在し、彼我のLv差が25離れた時点でそれ以上倍率は上がりません。
つまり被ダメ50%、与ダメも50%までしか軽減・増加できません。
もしも内部で敵のLvが下がっているならば、こちらとのLv差が25を超えた時点で、それ以上ダメージは伸びなくなるはずです。
逆に、敵のLvが下がっているわけではなく、別の補正が新たに掛かっているならば、ダメージ倍率は途中で停止することなく伸びるはずです。
検証していきましょう。
検証の条件
検証に使うマップは9-1*1
道中:Lv88
ボス:Lv89
最大危険度判定:8
対するこちらはロドニー*2 とフッドを使います。
条件は11章の時と変わらず以下の6点です。
1.フルオート(手動で照準を合わせない)
2.陣形は複縦陣
3.艦隊は残弾薬4以上のバフが乗った状態
4.最後まで編成は固定
5.装備の変更なし
6.途中でLv開放なし
もし内部で敵のLvが下がっている場合、
こちらのLv-(敵Lv-内部で低下するLv)=本当のLv差
ということになります。
ロドニーはLv100なので、
100-(89-8)=19
仮に敵のLvが危険度の分だけ下がったとしても、Lv差は25を超えません。
対するフッドはLv110なので、
110-(89-8)=29
こちらはLv差が25を超えてしまいます。
そのため、本当に敵のLvが内部で下がっているならば、ロドニーとフッドのダメージの増加率に8%ほどの違いが現れるはずです。
危険度を下げる前
ロドニー
見辛いのですが、ロドニーがボス(とその随伴)に与えるダメージは2116~2120でした。
このダメージはLv超越補正が22%加わっているので、これを除いたダメージは1735ほどになります。
フッド
見切れてるものもありますが、フッドが与えるダメージは2323~2326でした。
こちらは1636がLv超越補正を抜いた際のダメージになります。
危険度を下げた後
ロドニー
11章と同じように、安全海域にした途端にダメージが増加しました。
ロドニーはボスに対して2394のダメージを出しています。
フッド
フッドも同様にダメージが増加。
2454ダメージを出しました。
ダメージの増加率
ロドニーは1735(0%) → 2118(22%) → 2394(38%)なので、危険度を下げきる前に比べて16%ダメージが増加しています。
対するフッドは1636(0%) → 2323(42%) → 2454(50%)なので、8%の伸びに留まっています。
予想の通り、ロドニーとフッドのダメージの増加率には8%の差があり、これはLv超越補正の上限に到達したと考えるのが自然でしょう。
どうやら本当に敵のLvが下がっているようです。
しかし、もし危険度の分だけLvが下がるのならば、ロドニーのダメージは16%増加するはずです。フッドも上限にかかるとはいえ8%の増加が見込めるはずでした。
にも関わらず、13%と5%の伸びに留まっていることから、危険度システムで下がった敵の内部Lvに関しては、本来のLv超越補正と異なる掛かり方をする場合があるのかもしれません。
Lv超越補正も16%と(上限に到達して)8%と、危険度の分だけ敵のLvが下がっており、11章の例と合わせて考えても、危険度を下げきると最大危険度の分だけ敵のLvが内部で下がると考えていいでしょう。
道中戦でのダメージ増加
安全海域にするとボス戦でのダメージは伸びましたが、道中戦ではどうなのでしょうか。
同じく9-1の道中で出現する低装甲の敵艦に対し、ロドニーで攻撃したところ、安全海域にする前後でボス同様ダメージに変化がありました。
ダメージの変化は画像の通りで2151 → 2431。
ダメージ補正なしの値を考えると、倍率にして約16%上昇しており、これはボス戦での増加率と一致します。
よって、安全海域にするとボス戦だけでなく道中戦でも敵の内部Lvが下がっていることが分かります。
危険度システム、相当強力な効果と言えますね。
まとめ
1. 危険度判定を下げきり安全海域にすると、最大危険度の分だけ敵のLvが内部で低下する
2. Lv低下の効果はマップで出現する敵全てに作用する
安全海域まで持っていくと、マップ内全ての戦いで被ダメは減り与ダメは増えるということが分かりました。
危険度を下げきったら、低燃費編成を考えるいい機会かもしれませんね。